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レビュー

村田早耶香さんの「殺人出産」を読んでみて

2016/09/01

 

今回は最近読んだ小説の話です。

村田早耶香さんの作品で 殺人出産 です。

短編集的な感じで「殺人出産」「トリプル」「清潔な結婚」「余命」 と4つの物語があります。

その最初のお話が殺人出産です。

物騒なタイトルですが殺人事件が大量発生しているとかそんなお話ではありません。

今回はその殺人出産を中心に書こうと思います。

 

 

あらすじ

 

今から100年後ぐらいの話です。

100年後と言っても車が空を飛ぶとか、ロボットが治安を維持するとかそういうことはありません。

そんなSFチックなことではありません。

ただ、単純に「生」についての概念が違います。

これは他の3つのお話、「トリプル」「清潔な結婚」「余命」にも言えることです。

そして「生」の概念が変わると「性」の概念も違ってきます。

そんなある意味「別の世界」で生きる人達の4つのお話です。

 

 

感想

 

とても読みやすく、その気になれば半日で読み終えれるかと。

スリル・ショック・サスペンスとは無縁で、登場人物の心の葛藤や普通への違和感が書かれています。

淡々と話しが進んでいくのがとてもリアルで、この世界の日常を感じれます。

今の世界とはある意味、全くの別の世界ですがすぐに引きこまれていきました。

最後はどんなふうに物語を締めるのかを楽しみに読んでいました。

 

 

まとめ

 

最後まで飽きることなく読めましたし、何よりよくこんな設定のお話を書けたなと感服しました。

自分なら途中で破綻してしまいそうなぐらい、近くて遠い世界のお話です。

作中に何かを問題定義するわけでもないので、読んだ人が各々で考えれるのがいいな思いました。

読んでみた者同士で「自分はこう思った」など、感想を話し合うのも楽しそうですね。

山あり谷ありな物語が好きな方にはオススメしませんが、暑くて外に出る気がせず静かに読書で過ごす休日を楽しみたい方にはオススメです。

 

 

今は同じ村田沙耶香さんの「消滅世界」を読んでいるので、読み終えたらそちらも感想を書いてみようと思っています。

8月に文庫本も発売されるようです

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