「音楽は音を楽しむと書きますが楽しむには少し練習が必要です。」
学生時代、音楽の先生が初めの授業で言った言葉です。
かなり自由な意味で音楽は音を出せば何でもあり!ではありますが音楽と雑音は紙一重です。
また楽曲のルールが厳密であるほど自由は許されなくなります。
楽譜、コード、リズムなど様々な決まりを守りながら、楽器や声をちゃんとした音程、スピードで演奏しなければなりません。
正直なところ音楽が自由で楽しめるのはある程度努力や練習、また勉強をした人の言葉であって一般の方には理解しにくい部分だと思います。
なぜこのことをブログで書くかというと先日ギター担当のせん太郎氏からゲーム「スプラトゥーン」を勧められ彼のゲーム機を借りて体験したときに同じようなことを感じたからです。
スプラトゥーンと音楽と
最初に言っておきますが、スプラトゥーンは悪くないです!(ここ重要)
せん太郎氏のデータで対戦から始めたのが無謀だったのですが全然楽しむことができませんでした。
最終的にはこれ以上このゲームを嫌いになりたくないのでもう辞めると言った程です。
本来であれば対人戦ではなく、自分のペースで楽しめるオフラインのチュートリアルから始めるべきでした。
ただ隣にせん太郎氏というゲーム経験者が操作やテクニックを教えてくれるので大丈夫だろうと考え、少し操作方法や武器の種類を教えてもらい、いざ対戦へ!
結果はほぼ何もできずに終了…。
せん太郎氏に手本を見せてもらうが習得できるはずもなく…。
さらにこのゲームが4対4のチーム戦なので自分の下手さでチームに迷惑をかけてる申し訳無さで心が耐えられなかったです。
これって音楽でも同じ
そんな苦い体験をスプラトゥーンでしたわけですがこれって音楽の現場でもよくあることに気付きました。
まさに初心者にとりあえず弾いてみてと勧める経験者のパターン。
演奏できる人間からするとピアノなんかは鍵盤を押せば音が出るのでとりあえず誰でも体験できると思うわけです。
もちろん両手で弾いたり、和音を弾くことを求めてるわけではないです。
指一本でリズムよく音を出してくれれば上手く伴奏して楽しんで貰おうと思うわけです。
大抵の方は楽しんでくれてるように感じるのですがもう一回となると断られます。
つまりはこういうことだったのかと…。
それなりに音楽っぽくはなるが初心者からすると、自分のためにいろいろ工夫してくれる申し訳無ささ。
そして簡単なことすらできない自分への絶望感。
経験者がこんな感じでと手本を見せれば見せるほど自分とのテクニックの差を目の当たりにするのです。
これがバンドなど人数が多くなればなるほど自分の不甲斐なさを感じ、最終的には音楽が嫌いになる可能性もあります。
そう思うと音楽が誰でも、すぐに、楽しめる、というものではないということが分かってもらえると思います。
勧め方も大切
これだけだと勧め方が悪いだけだと思われるのですが、ちゃんと楽しんで音楽を始めた方も知っています。
むしろ、音楽の初心者でありながら演奏経験者と一緒に音楽を楽しめる人はそれだけで音楽の素質があります!
出来ないことへの不安や申し訳無さより、楽しさが勝つのは実は誰もができることではないのです。
また、自分は何も「出来ない」のではなく、これから「出来るようになる」とポジティブに捉えることができるだけで上達に繋がりますし、練習を続けていくことができます。
そう思うと子供は純粋に楽しみますので、音楽の楽しい部分や新しいことを見せるだけで大変よろこんでくれます。
子どものころに音楽を習うと早いというのは脳の発達だけでなく、こういった部分も大きく影響しているのかもしれないですね♪
まとめ
人には向き不向きがありますが、まずは始めてみて楽しいかどうかで判断してみるといいと思います♪
また何かを勧める経験者側はとりあえず紹介するぐらいにしておいて、あとは初心者一人で練習なり、体験してもらうのがいいのかもしれないです。
もしその時は興味をもってもらえなかったとしても、違うタイミングで興味を持ってもらえるかも!ぐらいでいいかもしれません。
あと、音楽は基本練習なしに楽しみ続けることはできませんのでご注意を♪
これは音楽だけでなく、すべてに共通することだと思いますが♪
ちなみに私もせん太郎氏にあるアニメを猛烈にオススメしたところ全く興味を持ってもらえなかったので、やはり急ぎすぎたのかなと反省したりしています。
音楽、芸術に限らず趣味全般で人への勧め方には注意していきたいところです♪
最後に、音楽は最高に楽しいですよ♪
未経験者からすると経験者はとても簡単にやってるように見えるけど、実際やってみたら理解出来ないぐらい難しすぎて、っていう楽器の挫折あるあるだよね。