今回は曲のお話です。
先日投稿しました「アドバーシティ」ですが企画、トラック、ギターと色々やりました。
まず企画なんて始めてでした。
そんな始めてだらけの制作過程や楽しかったところなどを書いていきます。
初めてのニコラップ(マイクリレーとトラック提供)
まずはニコラップとは何かというとこですが
ニコラップとは、ニコニコ動画に投稿されたオリジナルのラップや、ラップをのせるためのオリジナルのトラック等の総称である。
HIPHOP、アニメネタ等、内容は多岐にわたり、おもに「音楽」「歌ってみた」カテゴリに属する。
他にもボーカロイド曲をラップにしたりなんかもありますね。
オリジナル、カバー問わずニコニコ動画でのラップをニコラップと呼ぶようです。
トラック提供
そんなニコラップとは切れない縁なのがこのトラックですね。
要するにオケです、BGMです。
今回、自分もこのトラックを作りました。
基本的にはリズムと印象的なフレーズを4~8小節のものが1~2パターンあれば成立してあとは繰り返しが多いですね。
このトラック提供だけの動画もあるので興味のある方は調べてみてください。
歌なしの動画でご自由にお使いください的な感じで公開されてます。
自分を出していこう。自分の作品なんだから
じゃあ例に習ってよくあるトラックっぽくしようかと思ったりもしましたが、それじゃあつまらない!オレはロックなギタリストだ!ってことで頭のリフの部分で合唱をすることにしました。
「うぉーおー」のとこです。
そして最後のアウトロではギターも単音で同じメロディーラインを弾いてみんなで大合唱、みたいなイメージで構成は作りました。
こうなるとギターを弾く人がいないと成立しづらいかなと思うんですよね。
色々と紆余曲折
ほんとはギターソロ後にもこの「うぉーおー」のセクションを入れる予定でしたが、どうも後半への勢いを出せなかったり、ラップ色が減ってしまうのでイントロとアウトロのみだけにすることに。
ここは、ラップの人を集めてくれたりニコラップの活動もしている中井隼人さんと話し合いをしたりしましたね。
ラップ側の意見はとても大切ですので。
たぶんこの曲を聞く人の多くはラップ好き、むしろラップをしてる人が多いと思いますので重要なアドバイスだったと思います。
もちろんこちらの譲れない部分もあり全てが反映されたわけでもなく、時には言い合いに近いものもありました。
でもこんなふうに悩んだり言い合ったり苦労するのは大変ですが、楽しいと思うとこだというのは作り手の人ならわかってもらえるところかなと。
4人のラッパーが織り成し主張する
このアドバーシティは4人のラッパーさんが参加してくれました。
タイトルの「アドバーシティ」は日本語にすると「逆境」です。そういう歌詞にもなっています。
ぶっちゃけた話ですが今までで日本語のラップってかっこよくないな、と思ってたんですが今回歌詞を見ながら聞いてみるとかっこいいなと思いました。
韻を踏むとかじゃなくて歌詞の内容とか言葉選び、言い回しがかっこいいなと。
しかもマイクリレーだと特徴が聞き比べやすくわかりやすいですね。
合う合わない、得手不得手
それにしても皆さん自分の声をよく理解して歌詞を書いているし、自分の良いところや武器を分かってるんだなと。
ピッタリと「ハマって」ますよね。恐れ入りました。
簡単なようで難しい「自分のことを理解すること」をされてて、とても刺激になりましたし勉強になりました。
ギターの推しどころ
ラップの話はここまでで次はギターの話でも。
やっぱり普段の歌ものと違いラップは常に歌いっぱなしです。
なのでお得意の歌と歌の間に入れるオカズが入れれませんでしたね。
それにラップの邪魔をしないように気を付けながらある程度は主張する、なかなか難しかったです。
自分企画で存在感がないってのもイヤだったので。
ラップ中のフレーズ
最終的にはラップ中に弾いてるのは「ラ・ソ・ミ」「レ・ド・ラ」の三音フレーズを左右に振ってディレイをかけました。
ふた回し目、黒い絵捨てるさんのところからはさらに上の「ファ・ミ・ド」がセンターに追加されます。
次のでんおさんからはワウを使ったオクターブが入ります。
ワウのペダルを開けるタイミングが楽しかったです。
目立ててハデなギターソロも楽しいのですがこういう裏方っぽい作業も好きです。
最後のラップの後ろの単音弾きでチョロチョロするのも楽しかったです。
ほぼ分け録りはしないで1発で録りました。
なので仮のデモのときと音源で録ったテイクを使ってます。
まとめ
実はデモが出来て中井さんに話をしたのは去年のことでした。
ラップの録音を含めてなんだかんだで半年以上かかりました。
この間に中井さんが色々動いてくれてたんだと思います。
こうやって全部ひとりでやるより誰か協力してくれる人がいると負担が減っていいですね。
今回の場合だと動画もでんおさんが作ってくれたので、自分は曲を作ることに専念できました。
今月何か動画を上げたいなー、と思っていたので時間はかかりましたがタイミング的にはありがたかったです。
それに他の人と、ましてや他のジャンルの人と作るというのは良いものですね。
「ロックとラップの融合」にはまだまだ考える余地があると思うので定期的に継続していきたいなと思いました。
それではまた次回。