今回はCubaseのお話です。
少し前に公開されたCubase9の体験版を30日使ってみました。
自分は8.5にはアップグレードせずに8から9のへ移行です。
今までCubaseを使ったけどCubase9にアップグレードしたいなと思ってる人に少しでも参考になればと思います。
そして体験版なのでわりとざっくりしてますが率直な感想を書いていきたいと思います。
下ゾーンが気になる
個人的にCubase9で一番注目したのは、やっぱり下ゾーンですよね。
この下ゾーンはイベントをクリックするとその選択したイベントの詳細が下ゾーンに表示され、かつ編集も出来る優れものです。
こんな感じです。
で、実際に下ゾーンを使ってみましたがなかなか便利でしたね。
以前の別ウィンドウで表示されたほうが大きくて見やすさはありますが、手軽さやアクセスの早さで言えば下ゾーンがいいかと。
ちゃんとMIDIだとベロシティーをいじれるし、オーディオだとブレスを消せたり出来るので便利です。今まで別ウィンドウを下ゾーンに表示させメイン画面に統合した感じです。
この瞬発力の高さは新鮮で面白かったです。
某DAWっぽいとか言われてますが純粋にいいと思いました。
非表示がめんどくさい
表示はイベントをダブルクリック等で出せますが、非表示がけっこう面倒です。
下ゾーンを非表示にするのが左下の×かenter、ショートカットキーでのctrl+Alt+E なとこでしょうか。表示する速さに対して非表示にするのが一手間かかります。
常に下ゾーンを出しておくのに慣れるべきなのかもしれませんが、初めは編集が終わると慣れない下ゾーンが邪魔で消したくなるんですよね。
メインの画面も狭くなりますし。
ctrl+Alt+Eも地味に押しづらく設定で変えようかなとも思うぐらいです。
もう少し簡単に表示、非表示が出来ればいいなと思いました。
キーエディターが表示しづらい
今までイベントをダブルクリックすると別ウィンドウで開いていましたがCubase9からはデフォルトだと下ゾーンで表示されます。
でもがっつり編集したいときは別ウィンドウのほうが効率的です。
下ゾーンを開いたあと、ここで別ウィンドウで表示できますが、出来れば別のコマンドで別ウィンドウを表示出来ると今までのユーザーも入りやすかったのかなぁと思ったり。
この対処法のひとつとしては環境設定でなんとかなります。
Cubaseのメニューから環境設定のここです
ここを「ダブルクリック時にエディターをウィンドウで開く」にすると以前のバージョンのように別のウィンドウで開くようになります。
でもこうすると下ゾーンでの表示が「キーエディターを開く」からになるので実質的に下ゾーンが使いづらくなるというダブルバインドです。
このあたりは今後のバージョンで住み分けをしっかりしてもらえるとユーザーとしては大助かりですね。
ブラックリスト
今回のCubase9からプラグインの32bit版は非対応になりました。
これが非常に非情に困ってます。
今まで入れたフリーのプラグインの多くは32bitでそれがすべて使えなくなりました。
さらに32bit板じゃない「EZ DRUMMER Lite」(無償版)がブラックリストに入りました。
もちろんそのプラグインを指定してブラックリストから除外も出来るようですが、どうしても出来ないものもあるみたいです。
このあたりも改善してほしいですね。
一応「Addictive Drums 2」と「EZ KEYS UPRIGHT PIANO」は使えました。
意外と主力で使ってるプラグインが32bit版だったりするので、いざ使えないとなるとけっこう本気で詰んだりします。
このあたりも今後のアップデートでの改善をすればユーザーとユーザーとしては大助かりですね。
まとめ
少しネガティブな話が多かったですが始める前に「今から体験版を開始しますか?」とワンクッションがあったり、Cubase9を立ち上げる毎に「あと何日しか使えませんよ」と表示があるのは親切かなと思いました。
「習うより慣れろ」という言葉のように、慣れて自分なりに環境を整えれば使いやすいDAWですので、あろきゃに♪はCubaseを推していきます。
むしろこれからのCubaseがこの9の仕様でいくならさくっと変えちゃったほうが後々楽だったりしますしね。
まぁ、いまだにWindows7を使っている自分が言うのも説得力に欠けますが。
Cubase9はVSTCloudもありますので使い勝手はいいと思います。
今公開されている体験版を是非とも一度お試しください。
Steinberg スタインバーグ DAWソフトウェア CUBASE PRO 9 通常版 CUBASE PRO /R
それではまた次回。