7月に入りどんどん暑くなってきて外に出る回数が日に日に減ってきて来月は一日も外に出なさそうな勢いです。
あろきゃに♪のギターのせん太郎です。
今日はそんな暑い夏に起きた日の出来事のお話です。
自転車vs自転車
ある日信号待ちをしていると反対側の車線を走る自転車と自転車が正面衝突をした瞬間を目撃しました。
片側一車線の二車線の道路でのことです。
まぁ、普通に考えれば右側走行をしている自転車が悪いんですけどルールを守って左側走行をしていた人がこう言ったんです。
「どこ見て走ってんだ!!」
さすがに耳を疑いました。
あ、自転車に乗っていたのは共におじさんです。
先にも書いたように右側走行していたおじさんが悪いのはわかってます。
でもね、見渡しの良い直線な道路なんです、ここは。
例えば直進していて急に左から自転車が出てきて接触したならその言葉を言いたい気持ちは理解できましたよ。
でも違うんです。
お互いそれなりのスピードを出してて迷うことなく、ハンドルを切るわけでもなく、この先に自転車が走ってるような感じでもなくお互い直進した末に正面衝突したわけです。
わかりますか、正面衝突なんですよ。
じゃあ仮に右側走行していたおじさんがぼーっとして自転車に乗っていたとしましょう。
そこで正面衝突して相手に「どこ見て走ってんだ!!」と言われたとします。
そうすると「すみません、ぼーっとしてました」と言いますよね。
でもその次に「あなたはどこを見て走ってたんですか?」となるわけです。
「どこ見て走ってんだ!!」というぐらいですからぼーっとしながら走ってるわけないですよね。
え、じゃあどこ見て走ってんだよってなりますよね。
そんなことを考えながら右側走行していたおじさんの反応が気になり傍観しているとさらなる驚き発言が出ました。
「俺を誰だと思ってんだ!!」
自分以外にも周りに人がいましたがみんな絶対こう思いましたよね。
知らんがな、って。
もしかしたら何人かは声に出てたかもしれませんし自分はちっちゃく声に出てました。
個人的な考えですがあの2人はテレビの見すぎです、たぶん。
「どこ見て走ってんだ」も「俺を誰だと思ってんだ」も生きてるうちに言う人なんてそうそういないと思います。
生きてるうちに言ってる人のほとんどは役者さんとかそういうたぐいの人ですよ。
でもそれを自転車で正面衝突した数秒後に開口一番「どこ見て走ってんだ!!」と言い、それを言われ「俺を誰だと思ってんだ!!」と言い返しちゃうんですから。
あ、でももしかしたらその2人は役者さんかなんかでいつもの癖で言っちゃった可能性もありますね。
これも一種の職業病かもしれませんが周りの傍観者からするとそんな事は知らないのでありえない発言を聞き「これは異世界での出来事なのか」と思わずにはいられません。
むしろおじさん2人の2つの発言で異世界だと思わせちゃうそのおじさん2人の言葉選びのチョイスはお見事としか言いようがありませんね。
このおじさんたちの半径10メートル以内の人たちは実際起きた事象に思考が追いつかず完全に時間は止まってました。
おじさんのポテンシャルを侮ってはいけませんね。
そんなこんなでその後はお互い自転車から降りるわけでもなくなにか独り言のように相手に文句を言いながら体勢を直し、そして走り去って行きました。
取り残された傍観者たちはおじさんがどこを見て走っていたのか、おじさんが一体何者だったのかわないまま異世界から現実に戻り、2つの疑問を抱えながら慌ただしい日常へと歩き始めるのでした。
それではまた次回。

これぐらい心の強い人間になってみたいものですね♪