あろきゃに♪第3段CDは「Piano Guitar Classic Arrange」です♪
名前の通りピアノとエレキギターだけでクラシックの名曲をアレンジしております(そのまますぎる)
アレンジと書いていますが、ほぼ楽譜通りで原曲のメロディーをエレキギターで演奏しています。
タイトルが長すぎるのでこれからは「PGCA」と略してもらえればと思います♪
では、今までにない「PGCA」の紹介とともに今回新曲ではなくクラシック演奏の新譜なったのかをブログで書きます。
PGCAってどんなCD
今回はクラシックの名曲をエレキギターとピアノのみで演奏しています♪
アレンジと書いてますがJazzやRock風というのではなく、ほぼ原曲に近い演奏になっています。
普段クラシックに馴染みがない方でもどこかで一度は聴いたことがあるだろう曲をチョイスしましたが、作曲者をみる限りではかなりマイナーでしたね…。
1、サティ作曲:ジムノペディ
ジムノペディはエリック・サティが作曲したピアノソロ曲で、1番から3番までの3曲で構成されています♪
今回はそのジムノペディの一番有名な第一番を演奏しました♪
原曲はピアノ曲ですのでメロディーをエレキギターが演奏しています。
ふんわりとしたピアノ伴奏の中を普通ならクリーントーンでギターが歌い上げるところ、あろきゃに♪らしく力強く歌い上げる一曲となりました♪
複雑なメロディー、リズムではないのでスムーズに仕上がると思われましたがなかなか苦労しました…。
2、エルガー作曲:愛のあいさつ
イギリスの作曲家エドワード・エルガーが作曲したヴァイオリンとピアノの名曲。
バイオリン名曲集のなかに必ずといっていいほど入ってる有名な曲です。
今回はヴァイオリンパートをエレキギターで演奏しました。
短い曲ながら親しみのある旋律とともにピアノとの掛け合いを楽しむことができる作品となってます。
3、クライスラー作曲:愛の悲しみ
こちらもバイオリンとピアノの曲なのでバイオリンパートをエレキギターで演奏しています。
この曲はクラシックを題材にしたアニメ・映画「4月は君の嘘」で聴いたという方も多いかもしれません。
とても美しいメロディーが特徴です。
他にも「愛の喜び」と「美しきロスマリン」 を加えて3部作となっているので、また機会があれば残り2曲も演奏してみたいです。
4、サティ作曲:グノシェンヌ
サティのグノシェンヌは6曲あるのですが1番から3番が特に有名で、今回は特に有名な1番を演奏しています。
ジムノペディと同じくピアノソロ曲なのでメロディーをエレキギターで演奏しています。
なんとも気怠い雰囲気のあるサウンドに仕上がってますおり、あろきゃに♪サウンドに仕上げることができたように思います。
5、サンサーンス作曲:白鳥
この曲はもともと室内楽の「動物の謝肉祭」の中の一曲で、原曲はチェロと2台ピアノのアンサンブルです。
チェロ独奏曲として有名でチェロのパートをエレキギターが演奏しています。
実はこの曲の最後の部分だけエフェクトを掛けたりといろいろ工夫をしているので是非最後までお楽しみください♪
ゆっくりした静かな楽曲が多いのですが、今回はあえてエレキギターはクリーントーンを使わないで演奏しました。
あろきゃに♪らしさを出しながらも、全体的にリラックスして聴いてもらえるCDとなっていると思います♪
PGCAの経緯
ピアノの月枷の作曲が間に合わ…
もともとあろきゃに♪は月枷がクラシックやアコースティック系、せん太郎がロックやバンドサウンドと得意なジャンルがあります。
前回のCD「FOCUS」は全曲せん太郎が作曲したということで今回は月枷が担当することになっていました。
しかしクラシックのMIXやマスタリングなどの音源制作は今までやったことがなく、さらにクラシックのようなテンポの揺れる曲を遠く離れた二人が作れるのかというの疑問がありました!
これは奇跡的に月枷の作曲が超速早く出来たとしてもかなり大変だと判断し、未知なゾーンであるピアノとエレキギターが普通にクラシックを演奏したらどうなるのかを試すこととなりました!!
決して月枷の作曲が間に合わなさそうと言うのが一番の理由ではないのです!!!
こだわったところ♪
やはりクラシック曲を生演奏らしくするのにかなり苦労しました。
とにかく生演奏の雰囲気を出すために今回はクリック(メトロノーム)を使っての録音はしてません。
クラシック音楽をやってる人とっては当たり前なのですが、ポップスなど最近の楽曲はほぼテンポが一定なので基本クリックに合わせて録音します。
DAWを使ってクリックなしに録音していく作業は初めてだったので戸惑うことも多く、とても時間がかかりました。
一緒に演奏するわけではないので呼吸や動作もなく、テンポの揺れに合わせるのにホント苦労しました。
まずはピアノの伴奏を録音するのですが今回はIvoryのピアノ音源「Ivory Ⅱ studio Grands」を使用しました。
その中でも私のお気に入りの「ベーゼンドルファー 225グランドピアノ」での伴奏です♪
MIDIで録音するのであとで編集出来るのですがクリックに合わせていないのでとても編集しにくい状態に…。(どこの小節を演奏してるかわからない)
後々の編集のことを考えてピアノの実際の揺れをテンポ検出し全て拍の頭に来るようにしました。
そうすることによりどの小節を弾いているのかわかりやすいうえに、テンポは揺れますがクリック再生しながら録音できるようになります。
もちろん普通にテンポ検出してもダメなのでテンポ検出用にトラックを作っての作業です。これがすごく面倒くさい…。
この作業は今後ピアノとエレキギターのクラシック楽曲をやる際にも必要な作業だったのでとても勉強になったので挑戦して良かったです♪
その後せん太郎がピアノ伴奏音源を元にギターを録音します。
拍(クリック)に合うようにしたとしても一拍おきにテンポが変わるので結局クリックは使わず、伴奏に合わせてギターを録音しました。
ただクラシック出身ではないこともありかなり苦労したようです。
本来のクラシック演奏であればエレキギターの演奏にピアノを合わせるのが普通なのですが、音源のやりとりだけで録音する場合は逆にならざるを得ないので大変でした。
つまりピアノ伴奏がテンポやアーティキュレーションを考えて伴奏を作らないといけないということです。
この辺りは今後改善していきたいと思ってます。
他にもMIXでもいろいろ苦労しましたが、今後の参考になることも多くとても勉強になりました♪
エレキギターとピアノのアンサンブルをもっとメジャーに!
今回は新曲ではなくクラシックアレンジに挑戦しましたが予想以上に苦戦をしてしまいました。
そのおかげで今までにないCDを作ることができたので良しとします♪
また、今後のエレキギターとピアノオンリーの楽曲の参考にもなったのでそのうちに完成するであろうオリジナルクラシック音楽にも期待してくださいね!(そう遠くない未来にお届けできる可能性はあります、多分)
月枷的にはエレキギターとピアノでの作品がもっと世の中に増えると嬉しいと思ってます♪
エレキギターはバンド以外ではなかなか演奏する機会がありません。
でもピアノを習っている(習っていた)人は結構多いので楽譜さえ渡せば結構伴奏してくれたりします。
そうやってエレキギターの人にももっと演奏の機会が増えたらなと考えております。
そしてクラシック音楽を演奏する人が増え、クラシック音楽にも興味を持ってもらえたらなと考えてます♪
普通にクラシックの楽譜を買えばエレキギターとピアノの演奏はできますので、ぜひ是非演奏してみてください。
苦労はしたけど完成したときの達成感はいつもと違って作ってよかったと思ったよね。
またクラシックのカバーもやっていきましょう。