今回はあろきゃに♪のお話です。
つい先日あろきゃに♪初の曲となる「RainTone」が公開されました。
色々と紆余曲折があった気がするので、曲ができるまでの流れや想いなどを書いていきたいと思います。
音楽理論的なものは月枷さんに任せるので、そうじゃない別の視点から書いていきたいと思います。
たぶんOneNoteやGooglekeepを使った話なんかも月枷さんが書いてくれると思います。
わりと珍しい曲です
自分、せん太郎的には珍しい曲だったりします。
ロック、ハードロック好きなのでまさかこんな曲が出来ると思いませんでした。
なにしろ3拍子ですし。
月枷さんも驚いていましたね。
曲を作るときっておおまかに作業できる状態にしてから「よし作るぞー!」とスイッチを入れて作るものと、運転中や入浴中にありがちな「あ、今作曲の神様が降ってきた」の2つに分かれると思います。
RainToneはどちらかと言えば「あ、今作曲の神様が降ってきた」の曲なんですがちょっと変わっていて、「あ、今作曲の神様が降ってきた」系の曲って
別のことをしたり一晩過ぎるとさっぱり覚えてないことが多いんです。
むしろすぐ忘れるのが9割だと思います。
最初は自分もそう思っていて「あー、いいメロディーだー。明日覚えていたら曲にしよー」なんて思っていたんですが、次の日もその次の日も思い出そうと思えば思い出せて
ついには1週間以上頭の中だけで再生され続けたので、月枷さんに別の曲を送った後でしたが「やりたい曲できたから前の曲は無視して!」
と急いで連絡したのは覚えています。
自分でも意外だったんですが1週間以上経ってもRainToneのメインのメロディーの「タララララララーラッラーラーラー ラーラー」とう言うのがずっと残っていました。
しかもピアノの伴奏付きだったので「これはあろきゃに♪の曲だ!」とびびびっときました。
あれがあったから今があるんですね。
制作期間は3ヶ月かかりました
はい、3ヶ月もかかりました。
RainToneの最初のプロジェクトのフォルダを見ると日付が2016年9月1日になっています。
そして仮タイトルですが自分があろきゃに♪用に作った曲で2曲目だったので単純に「あろーに」としました。
実は「あろいち」もあったりするのですが今のところイントロしか出来ていないので公開にはもう少しかかりそうです。
今回の曲作りの流れは自分がワンコーラスを作り、そのデモを月枷さんに送り意見を聞いて構成などを決めていきました。
完成形は A→B→A→C→D→A→B→A’の構成になっていますが実は他にも案があり A→B→A’→B’→A”→B” という案もありました。
その辺は2人で話し合い試してみて最終的にこの形になりました。
なので作曲はせん太郎になっていますがほとんどあろきゃに♪で作ったようなものと個人的には思っています。
実はほぼ毎週1回はSkypeで打ち合わせをしていました。
なかなか真面目ですね。
並行して「ここのピアノこう出来る?」→「やったよ。ギターのここはこう出来る?」→「やったよ。やっぱり前のほうがよくない?」
みたいなデータのみのやり取りもしていました。
そんな毎週の打ち合わせ&やり取りを経てこうやって完成できたのは単純に嬉しいですね。
タイトルがなかなか決まらない
こういう歌も歌詞もないインスト曲ってタイトルを決めるのに結構悩まされたりします。
歌詞があれば歌詞のテーマで決めれますが歌詞がないのでそれは出来ません。
基本的に曲を作る場合、最初のとっかかりは「あ、今作曲の神様が降ってきた」だったり、頭の中で「こんな曲作りたいなー」だったり「このメロいいなー」なので
テーマって基本的にはないんですよ。
「明るい曲」とか「スローな曲」とか、かなり漠然としています。
なのでRainToneも仮タイトルが「あろーに」になったわけです。
でもある日この曲を聞かせたら「レ○トン(某教授)見たい!」ちょっと高めのテンションで言われ「レ○トン・・・。レ○トン・・・。レイントーン!」となりました。
これが曲を作り始めて1ヶ月後ぐらいの話ですね。
ちょうど雨が降る日が続いていたので心情的にも持っていきやすかったのもあります。
そこからは【雨の中で鬱々となにかをぶつぶつ言ってる人の曲】とテーマが決まり、それを月枷さんに伝え演奏的な部分を固めていきました。
テーマが決まると音色や演奏方法などを雨っぽくしたり構成を暗くて孤独な感じにしていったりとスムーズに進む部分もあれば「後半はこんなふうにしたいけどテーマとズレるしなぁ・・・。」と悩む部分が出てきます。
人によると思いますがこの時期はずっと曲のことばかりを考えていて周りから「不機嫌なの?」と言われることもあったりします。
妥協は簡単にできますが作曲する人はきっとこの悩める部分が大切なんだと知っているので妥協しないんだと思います。
1人でしているのではなくあろきゃに♪なので月枷さんに相談してみたりダメ出しをもらったり出来るので、そこは人と一緒にすることメリットなんだなと改めて実感しました。
ちなみに打ち込みオンリーのメロを弾くギターパートをヴァイオリンに、伴奏のピアノパートをアコーディオンに差し替えたバージョンもなかなかお気に入りなのでいつかそれも公開したいなとひっそりと思っていたりします。
初のあろきゃに♪の曲「RainTone」を公開して
こんな感じに時間をかけて完成したので達成感はありますがお互い正直それどころではなかったり。
あろきゃに♪以外でも活動しているのでわりとまだまだやることがあったりします。
なので手放しでばんざいとはいえない部分もありますが、とりあえずお疲れ様でしたということで。
あろきゃに♪初の曲で慣れない部分や作業がたくさんありましたが妥協せずしっかりと作った曲になっています。
今後の活動も期待してもらえるようなことを続け、願わくばこの「RainTone」をより多くの人に聞いてもらい演奏してもらえればと思います。
それではまた次回。